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母乳の利点
[1] スキンシップ にはベビーマッサージも効果あり
 母乳で育てるということは、必ず赤ちゃんを抱っこして与えなくてはなりません。 赤ちゃんは抱っこされることにより、母親の心臓の鼓動を聞きながら、安心して母乳 を飲むのです。赤ちゃんにとって"心臓の鼓動"とは、胎児期から聞いてる"安心の音" なのです。
 明治さんが発売されている羊のぬいぐるみがあります。スイッチを入れると「ドッ ドッドッドッ……」と音がするぬいぐるみです。赤ちゃんが泣いているとき、 その音を聞かせると泣き止むことがあります。もちろん、赤ちゃんのお腹が空 いているときはダメですが、そうでないときには効果があるのです。それは母 親の"心臓の鼓動"を聞くのと同じことで、赤ちゃんは安心して泣き止むわけです。
 母乳を飲ませる行為は、赤ちゃんにお母さんの鼓動を聞かせる姿勢になります。 ですから赤ちゃんを安心させることができるのですね。

 ミルクだったらどうでしょうか? ひょっとして、赤ちゃんに哺乳瓶を持たせ (または何かに支えさせて)ひとりで飲ませていませんか? これではいけませ んよね。せめて抱いてミルクを飲ませてあげてください。

 最近は「IQ」ではなくて「EQ」の問題が取り立たされています。IQはどうしよう もありませんが、EQは子育てで変わってくるわけです。大人になって社会に順応でき ない人間にしてはいけません。確かにIQも大事です。しかし、それだけでは人間性が できていないために、社会人として機能できないのです。
 EQとは、大きくなって社会に馴染める人間を計るものです。計り方は定かではあり ませんが、EQの方がIQよりも大切なのが分かると思います。そのためにもオッパイを 吸わせて赤ちゃんを安心させることは、とても良いことだと思います。

※ IQ、EQは、頁最下部に解説
[2] 子宮復古
 人間ってうまくできているものですね。赤ちゃんを産むと子宮が収縮して出血を止 めます。そしてオッパイを与えることによって、子宮が徐々に収縮して元の大きさに 戻ります。それが自然な形ですが、ミルクになるとオッパイの刺激が少なく、子宮の 収縮が悪くなるために、復古不全などが起こる場合があるわけです。
 またオッパイを飲ませていると、時として出血があったりします。しかしそれは子宮 を収縮させるための出血ですので心配はいりません(これは量にもよります)。オッパ イを吸わせることは、お母さんにも赤ちゃんにも良い作用があるわけで、ごく自然な作 用なのです。


[3] 経済的
 ミルク代は月に1万円とか2万円にもなるそうです。それに手間とお湯とを考えると 母乳はとても経済的です。何といっても"無料"ですからね。しかし、あるお母さんは 「オッパイ出そうと思うと、結構出費になります」とおっしゃいました。理由はお母 さんの食事が増える、つまり食費がかさむ……というのです(笑)。でも、ミルク代 から考えてみれば、経済的ということには変わりありませんね。


[4] 円滑な母子作用
[5] 免疫が多い
 ご存知とは思いますが、母乳にはミルクにない免疫が含まれています。ですから 3ヵ月まではめったに病気はしません。また最近ではDHAなどが多く含まれていると いう報告もあります。これは頭を良くするとか、痴呆症には良いと言われているも のです。"賢い子供に育って欲しい"とは、親としては誰もが願うことでしょう。ぜひ 母乳で育ててみましょう。


[6] 理想的な栄養
 オッパイにはすごい栄養が含まれています。そしてその出方も工夫がされています。 生まれてすぐには、透明で塩分が含まれているそうです。これは生まれた赤ちゃんが 初めて便をするのを助けています。赤ちゃんの便は胎便と言って、緑黒色で粘調制が 高く、胎便栓と言ってなかなか出ない時があります。そんなときに、塩分の含まれて いる母乳を飲むことによって、便が出るようになるわけです。
 そして、母乳の色はだんだんと黄色になります。このときの母乳には蛋白質が豊富 に含まれていて、赤ちゃんの体重増加に一役買っているのです。赤ちゃんは生後3日ご ろから体重が減ります。これは生理的体重減少とも言いますので異常ではありませんが、 そんな時期に出るオッパイが、この黄色い蛋白質の高いオッパイなのです。
 そして今度は白いオッパイになってきます。これは甘くて美味しいオッパイ、つまり 赤ちゃんが好きな味になるわけですね。これも不思議な現象があるのですが、最初は あっさりと甘いオッパイが出て口当たりが良いオッパイだそうです、そして最後の方 になると蛋白質が高くなって、お腹が膨れた満腹感を得られるのだとか。
 また、オッパイは射乳といって、ずっと出っぱなしということはありません。とき どきドッと出たり、また少ししか出なかったり……と、間欠的にオッパイが出ますの で、赤ちゃんは時々休憩をしながら、消化を助けながら飲むわけです。だから母乳は ミルクと比べて消化がとても良いわけですね。

 便を見ると良く分かりますが、母乳の便は甘酸っぱい匂いがして、便の色も黄色です。 柔らかさも排便し易い"柔らかさ"になっています。それに比べ、ミルクの便は緑黒に似 た色をしています。便の堅さも母乳の便よりは硬く、臭い匂いがします。


[7] 発育が違う
   母乳の子はミルクの子に比べて、頭の毛波がつややかです。足がしっかりしてきます。 外見は細くても、ミルクの赤ちゃんよりもがっしりと詰まった感じがします。またアレ ルギーのママには母乳はとても良く、長期間母乳を与えると良いらしいです。

[8] 乳ガンが少なくなる
 母乳を飲ませた人と人工乳のママとを比べると、母乳を飲ませたママの方が 乳ガンにかかる率が低いと新聞に出ていました。


[9] 母親は太らない
 母親は食事をしてもオッパイにカロリーを取られるために太りません。 産後の回復が早くなります。


[10] 鼻呼吸
 母乳を飲むことは、鼻で呼吸する良い癖ができるということでもあります。 鼻呼吸することは、鼻で適度の湿り気を貰って喉に行き、気管、肺と空気が 入っていきますが、口呼吸の場合、喉に直接空気は入る為喉を痛めて、風邪 とか気管支炎などを起こすそうです。そのようなことを踏まえると、断乳は できれば1歳半ぐらいが良いでしょう。
 アメリカでは"断乳"という風習がないそうです。また、おしゃぶりを与え る方が鼻呼吸に一役買ってる――という考えなのだそうです。

[11] 「O-157」をやっつける抗体が含まれています
「O-157」に感染したママのオッパイから、「O-157」をやっつける抗体が出てると 新聞に載っていました。私はそれを読んで、母乳に母の愛情を感じました。子供に は「O-157」が感染しないように、オッパイを通して守ってあげているのですね。 ミルクではできないことです。

[12] SIDS(乳幼児突然死症候群)
 これは突然に起きるものです。さっきまで元気だったのに、ちょっと目を離した すきに死んでしまった……。これが「SIDS」なのです。
 このとき、ママは自分の責任を感じ、どうしょうもなくふさぎ込んでしまうそうです。
[予防]
(1)うつ伏せ寝は仰向け寝の約3倍SIDSの発生リスクが高い
(2)人工栄養は母乳栄養の約4.8倍高い
(3)父母ともに習慣性喫煙がある人と、父母ともに習慣性喫煙なしとでは、 約4.7倍多い

 ここでも母乳が推薦されています。できるだけ少しでも「母乳育児」を続けること を願って止みません。


[13]  母乳にはDHAを多く含んでいる
 母乳は多くのDHAを含んでいます。これが判ってからは、ミルクにもDHAが含まれるよう になりました。ビフィズス菌、オリゴ糖なども母乳には多く含まれているのです。それら も解明されてから初めてミルクに追加されたものです。
 母乳にはまだまだ未知の成分が多く含まれてると予想します。きっと研究しきれないも のがあるに違いありません。

[備考]
「EQ」とは?
(英educational quotientの略)学力検査で得られた学力年齢を暦年齢で割って100を掛けたもの。 学力の発達程度を示す、教育指数。

「IQ」とは?
(英Intelligence Quotient の略)知能指数。
■ もし母乳が出なくても大丈夫、スキンシップを沢山取ってあげれば母乳と同じぐらい良い効果があります。是非わらべうたベビーマッサージを生後すぐからしてあげてください