1997年教壇に立ちました。そのときの講義の内容をまとめた資料です。
まだまだ十分ではありませんが、参考までに見て頂ければと思いま
す。
(※ 異常編はカットしてます)
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母性看護
母性とは、自分の体内で胎児を育て、出産し、愛情を持って
子供を育てるという女性の特性を言う。
�T母性の概念
母性には、身体的側面――妊娠、出産、授乳の過程におこる身体的側面
卵巣が活動を始める思春期に開始する
社会的側面――母性意識や、母親の役割などの心理的側面
母性意識は幼少時から、思春期、成熟期
社会的側面――母性意識は、更年期、老年期が優位になる
�U.これからの母性看護の考え方
1)社会環境と母性看護
1935年――富士山型
1980年――釣り鐘型
2025年――円筒型へ移行
【原因】
・出生数の減少 ・平均寿命の延長 ・高度経済
・情報社会 ・人工の都市集中 ・女性の高学歴化と社会進出
※これらを念頭に入れて母性を勉強する必要があります。
――女性の生涯を通して看護を考えると
妊娠、出産、育児に関わる期間は相対的には短いが、生涯の中で
このわずかな期間の体験を、個々の価値観の中で「十分満足した
ものにしたい」という志向が高まりつつある。
――母性看護の概念は
女性の生涯に係わるものとなり、家族計画の普及によって出生が
抑制されている社会環境にも、正しく対応をするものでなければ
ならない。
2)産業構造と母性看護
昔の農林漁業を中心とした産業構造から、工業、情報、サービス
業中心に移行している。
都市型=核家族……勤労女性の有配偶率が高い
母性看護――育児休業制度の充実
生活福祉、教育制度、都市政策などを考慮した
ものでなければならない。
3)母性看護の将来――病気と健康の間への対応
母性看護では、母子結合、母子相互作用という健康現象を正しく捕
えられ、それを多様化した環境に正しく関連されること、及び、加
齢による母性の変化と、身体的変化との関連を正しく認識し、理解
すること。
#健康と不健康の間の看護
�V母性看護の意義と役割
・保健指導
・プライマリーナーシング
・継続看護
・意義
・役割
1)母性各期の援助目標
思春期――――母親になることの準備が、心理的、身体、社会的に整う
ように援助する。
・適正な性教育
・若年妊娠の予防
・HIV、性行為感染の予防
成熟期――――妊娠、分娩、育児を心身共に、健康な状態で経過し、望ま
しい母子関係が形成されるように、母親としての意識や役
割を形成発展させるように援助する。
中、高年期――更年期障害や成人病の予防、、母親自身が健康の保持増進
に勤める。
2)父性への援助
・父性意識
・父親役割の形成発展
・母性看護は、母親、父親、子供を含めて家族中心的な援助が必要
母子保険の沿革と現状
1)母子保険の沿革
奈良時代――女医の制度/助産とその看護が主な業
平安時代――胎児の発育、難産の処置、新生児の沐浴、
医書が取り上げられる
室町時代――産科の医師
江戸時代――産婆という職業が独立
1.産婆規則―――1899年(明治32年)
2.看護婦規則――1915年(大正4年)
医師の補助業務を行う
3.保健所法―――1937年(昭和12年)
保健婦の名称が決まる
1942年(昭和17年)
妊産婦手帳(現在の母子手帳)が作られる。
4.優生保護法――1948年
優生保護法の制定では人工妊娠中絶が合法化され、
受胎調節も普及
5.児童福祉法、労働基準法
1947年、若年者と勤労女性の保護
生理休暇、産前、産後の休暇
6.母子健康センター
1958年(昭和33年)市町村単位で設立
7.母子保険法――1965年(昭和40年)
母子を一体とした総合的保健対策の基本
2)母子保健の現況
1.妊産婦死亡
直接産科的死亡(妊娠分娩、産褥中の合併症や異常、事故による死亡)
間接産科的死亡(妊娠前から、また妊娠中に悪化し産科領域以外の疾患による死)
1年間の妊婦死亡(直接、関節死亡)
妊産婦死亡率=-----------------------------------------*1000
1年間の出生数
■1979年 ■1992年
1位 妊娠中毒症 1位 高血圧
2位 出血 2位 分娩後異常出血
3位 子宮外妊娠 3位 合併症
2.周産期死亡
周産期死亡とは、妊娠28週以後の死産と、生後1週未満の早期
新生児死亡を合わせたもの。
人工動態統計での周産期死亡は
1年間の妊娠満28週以後の死産数+早期新生児死亡
周産期死亡=-----------------------------------------------------*1000
出生数
WHOでの周産期死亡は
1000グラム以上の死産数+早期新生児死亡数
周産期死亡=--------------------------------------------*1000
1000グラム以上の出生数(出生数+死産数)
3)死産
死産とは、妊娠満12週以後の死児の出産をいい、人工死産と自然死産に別れる。
1年間の死産(自然、人工)
死亡率=-------------------------------------*1000
1年間の出産数(出生数+死産数)
WHOでの死産数は
1000グラム以上の死産数
死産率=------------------------------------------------*1000
1000グラム以上の出生数(出生数+死産数)
�W母子保健の問題点
最近では、出産場所が施設分娩に集中して、家庭分娩が
殆ど無くなっている。それまでは助産婦のきめ細かい生
活指導や育児指導が不十分になって来ている。
1.就労と育児の両立の難しさ
2.ライフサイクルの変化
3.高年、核家族の増加
�X母子保健の対策
1)わが国の母子保健事業
結婚前――婚前教育、婚前者の健康診査(性病検査)
結婚後の新婚学級
妊 娠――母子手帳の交付、定期的な健康診査、母親学級
B型肝炎母子感染防止事業
分娩後――分娩手当金、育児指導、家族計画指導
新生児訪問指導、乳幼児の健康診査
1歳6ヵ月健康診査、3歳児健康診査
育児手当金、育児休暇、育児休業、
神経が細胞腫検査、養育医療
2)母子保健に関する法律
母子保健法――母性、乳児、幼児に対する保健指導、健康診査医療、
その他の措置を講じて、国民保険の向上に寄与する
ことを目的とする
(昭和40年)
知識の普及、保健指導、新生児訪問、健康診査、栄養の摂取に関する
援助、妊娠届け、母子健康手帳の交付、助産婦訪問指導、低体重児の
届け出、未熟児訪問指導、養育医療
児童福祉法――育成医療、助産施設、母子寮、保育所
優生保護法――人工妊娠中絶、受胎調節実地指導、優生保護審査会、
優生保護相談所
育児休業に関する法律――
出産後1年間の育児休業、また勤務時間の短縮
男女雇用機会均等法――
妊娠、産後、健康管理について事業主が講ずる全て
の措置、育児休業の普及
戸籍法――――戸籍の記載届け出の場所と方法
出生の届け出、子の認知、遺言による認知
胎児の認知、届け出
生活保護法――出産扶助は、分娩介助、分娩前後の処置、脱脂綿、
ガーゼなど衛生材料の補助、母性各期の特性と保健
指導
■女性の一生
新生児期、乳児期、小児期、思春期、成熟期、更年期、老年期に分けら
れる。
1.胎児期、小児期……性腺の分化は妊娠7〜8週頃より始まる。女性生
殖器の形成は12週ごろ。従ってウイルス、薬物、
ホルモン、放射線、などの影響は妊娠12週以前に
起りやすい
2.思春期………………[特性]身体的側面
身長、体重、胸囲が急速に成長し、乳頭が突出し、
次第に声音が変わり、精神的にも女性らしさの特
徴を備えてくる。
月経の初来(初経)
陰毛、腋毛の発生 第2次性徴
乳腺の発達
皮下脂肪がついて丸みをおびる
[特性]心理的側面
矛盾した特異な倫理を持ち、拒否的、反抗的な言
動、不作法な態度、情緒の不安定、他人に依存し
易い
[特性]社会的側面
思春期の自殺、犯罪の増加は 身体、精神の発育
が未熟、不調和な時期に進学、就職、友人関係、
家庭内問題が加わり、引き起こされる
●保健指導
愛情、自由、独立、自己主張、人間的理解、社会
的接触への欲求が強く、また不満や劣等感、絶望
感があると指導にたいして反抗、拒否、逃避の態
度を取る。そのため、具体的、理論的な暖かい説
得を通して指導する事が大切。
にきび、容姿、月経異常、外性器、乳房の発育状
態、やせ、肥満などには、異常な関心の有ること
を理解し、その不安、劣等感の解消に勤める
●栄養指導
発達が盛んな時期であるので、栄養の摂取を多く
する。思春期に栄養不足が長く続くと、体重が減
り、第2次性徴の出現が遅れ、無月経、無排卵性
月経など妊娠能力に影響。
●月経にたいする指導
・初経準備教育…………学校、保護者
・月経に対する指導……手当の方法、月経の生理
と将来への意義
・月経中の生活態度……身体の清潔、激しい運動
の中止
●性に対する指導
自分で性行動の選択、その結果の責任内容
結婚、妊娠、育児、性感染の指導、また予防
●思春期の電話相談
●母性育成のための指導
3)成熟期…………[特性]生理的側面
18歳頃から40、50歳ごろまで、女性の特徴である完全
な周期を持った生命活動の時期
[特性]心理的側面
結婚、妊娠、出生、育児、母性の精神衛生にとっても、
多くの重要な問題がある。そして女性の生理と、精神
活動や社会生活、家庭生活など、本人の生活環境との
間には密接な関係がある
●保健指導
・産前、産後の定期検診
・出血、月経異常、帯下、発熱、疼痛、排尿障害な
どの婦人科的な異常に注意。子宮癌検診、乳ガン
検診
・過度の肉体的、精神的労働や、わるい環境での作
業を避ける
・全身的な疾患の予防、早期発見、早期治療に心掛
ける
・主婦が健康を害した家庭が、いかに暗いか
●未婚期の指導/婚前教育
・結婚の妨げとなるような心身、生活、環境の条件
を早く改善し、配偶者の選択。優生結婚、性行為
感染症、婚前健康診査
●労働に対する指導
・労働による母性への影響は、職業の種類、労働の
強さ、就業した年令、個人的な体質にも異なるが、
初経の遅れ、無月経、月経周期の異常、月経困難
症は定期的な健康診査を受ける
産前産後の休暇、妊娠中の配置転換、育児時間、
育児休暇、勤務時間の短縮
●栄養指導……バランスの良い食事
●家族計画指導
[受胎調節法の条件]
1.避妊効果があり失敗しない
2.実施者が自分自身で使用できる
3.性感を損なわない
4.安全である
5.失敗して妊娠しても胎児に影響が無い
6.避妊を中止すれば次の妊娠が可能
7.費用が安い
受胎調節法は永久避妊法ではなくて一時的な避妊法
永久避妊法には、卵管結紮、精管結紮、ラパロスピー(?)
【薬物に寄る避妊】
・エストロゲン、ゲスターゲンの合成避妊薬(ピル)…………確立99%
・殺精子剤
・器具を用いる方法……子宮内避妊器具(IUD)リング
[利点] 1.避妊効果はピルよりの低いが高額
2.1度入れれば長く有効(約2年)
3.忘れっぽい人に良い
4.ピル使用禁の人も使える
5.出産間隔の調節に適する
[欠点] 1.時に妊娠する事がある
2.医師に一定期間ごとに入れ替えてもらう
3.自然脱出が有る
4.出血、下腹痛、内膜炎、内膜異常、禁忌
筋腫、内膜炎、月経過多、月経困難、子宮
奇形、子宮発育不全、がん、出血因
コンドーム、ペッサリー
【人工妊娠中絶】
・22週未満までとなっている
・手術の適応
1.本人又は配偶者の精神病、精神薄弱、精神病質、
遺伝性身体疾患、遺伝性奇形
2.本人または配偶者の四親等以内の血族に、上
の病気のある人
3.本人または配偶者がらい病にかかっている
4.妊娠の継続または分娩が、身体的または経済的理
由により、母体の健康を著しく害する恐れがある
もの
5.暴行、脅迫による妊娠
・胎児の異常を中絶の適応と認めていない
・手術は子宮内容除去術
【不妊症】
・2〜3年で妊娠しないとき……原発不妊症・続発不妊症
[女性不妊の原因]
1.膣因子………性交不能、炎症
2.頚管因子……発育不全、炎症、裂傷、頚管粘液の精子貫通性欠如
3.子宮因子……炎症、筋腫、ホルモン異常、発育不全、奇形、結核
子宮空の癒着
4.卵管因子……卵管炎、狭窄、閉塞、子宮内膜症、虫垂炎、腹膜炎
の癒着
5.卵巣因子……多嚢胞性卵巣、卵胞成熟障害、排卵障害、ホルモン
産生障害
6.骨盤子宮内膜症による癒着
[男性不妊の原因]
1.精巣因子………………ホルモン産生障害、増精子不能
2.精巣上体因子…………先天性欠損、梅毒、結核、精子輸送管の障害
3.精嚢、前立腺因子……精子運動生の障害
4.陰茎因子、性器発育不全、性交障害、尿道膀胱炎
《診断・検査》
内診、外診、一般検査、基礎体温、膣分泌物、経管粘液、ヒューナ
ーテスト、子宮内膜検査、卵管通水、通気検査、精液検査、ホルモ
ン検査、子宮卵管像造影法、ヒストロスコピー、ラパロスコピー、
内分泌検査
[治療]
1.正しい性生活指導
2.化学療法、ホルモン療法、形成手術、不妊原因の腫瘍除去
3.癒着、剥離手術
4.人工受精(AIH)……夫の精子
〃 (AID)……他人の精子
5.体外受精、胚移植
適応……乏精子症、卵管閉塞
■ 更年期 老年期
[特徴]生理的側面…………閉経が起きる
更年期障害・自律神経失調症・血管運動神経障害
のぼせ・神経症状・肩こり
[治療]・ホルモン療法・精神療法・薬物療法
老年期……卵巣機能は停止する
《心理的側面》不安定な精神状態になりやすい
[保健指導]第2の人生を前向きに受けとめるように
健康管理……子宮癌、乳ガン検診を受ける
生活指導……適当な運動、気分転換、新しい趣味や職業、毎日を生
き甲斐のある生活に切り替える
第2章 周産期の母児の保健管理
1.妊娠の定義
妊娠とは、女性の体内に受精した卵子があり、これが発育を続けている状
態をいう
・初妊婦……初めての妊娠
・経妊婦……妊娠の経験の有る妊婦
[妊娠期間の定義]
・流産………0週〜21週6日
・早産………22週0日〜36週6日
・正期産……37週0日〜42週6日
・過期産……43週〜
・予定日……40週0日(280日)
2.妊娠の成立
・排卵……成熟した女性の卵巣が、周期的に卵子を排泄することを言う
・着床……胞胚はプロゲストロンの作用で、脱落膜となった子宮内膜に
進入しそこで、発育を始める。これを着床・受胎と言う
[排卵、受精、着床の過程]
1.卵子の卵管内への進入
2.受精の開始(卵管膨大部)
3.受精の終了
4.第1回細胞分裂……何回か分裂する
5.胞胚
6.着床
3.性の決定と分化
人間は22対の常染色体と。2個の性染色体を持つ。性染色体が「XX」なら
ば女子であり、「XY」ならば男子
・異常染色体………21トリソミ ダウン症候群
・性染色体異常……X0ーターナー症候群
XXYークラインフェルター症候群
4.胎児の発育
妊娠 7週末……胎芽といい、その後は胎児と言う
妊娠19週………胎動が分かる。児心音が聞こえる。胎児の重さ300g
妊娠27週………この時期では育つ事もある。胎児の体重1,230g
妊娠35週………胎児の体重2,300g
[胎児の頭部]
縫合………頭骨が互いに接している部分は、ゆるく隙間ができている。
それを言う。
矢状縫合、後頭縫合(ラムダ縫合)冠状縫合、前額縫合
泉門………3ヵ所以上の骨が接している部分の隙間
大泉門……矢状縫合の前
小泉門……矢状縫合の後ろ
大横経・小横経・前後経
[成熟児の特徴]
1.身長50cm、体重3,000g
2.皮膚は淡紅色で皮下脂肪に富む
3.毛髪2cm以上、産毛が頭部、上腕外測にある
4.鼻先白い点状(キュストネル成熟徴候)がある
5.爪は伸びて指先より出ている
6.男児はこう丸が陰嚢に降りている
7.女児は大陰しんで覆われている
[発育を知る方法]
子宮底の長さ……恥骨結合上縁より子宮底まで
超音波断層法……胎嚢(GS)頭殿長(CRL)児頭の大横経(BPD)
[出生児体重]
低出生体重児……2,500g未満
極小未熟児………1,500g未満
超未熟児ーーーー1,000g未満
5.胎児の付属物……胎盤、卵膜、臍帯、羊水
卵膜は外から脱落膜、絨毛膜、羊膜の3枚が重なっている
妊娠16週で胎盤形成
[羊水] 羊水は羊膜から分泌される。弱アルカリ性、妊娠
末期には500ml
[羊水の効用]
・胎児、胎盤、臍帯に対する外部からの圧迫を防ぐ
・胎児の運動を自由にして、その発育を助ける
・母体に対して、胎児の運動の感じをやわらげる
・胎児と、羊膜の癒着を防ぐ
・分娩時子宮の収縮による胎児、臍帯への圧迫をやわら
げる
・羊水の入った卵膜が分娩時胎胞となって子宮口を開く
・破水後は産道の洗浄
[胎盤] 15×20cm/重さ500g
・母体面……子宮に接して居る面
・胎児面……臍帯の付いている面
[胎盤の働き] ホルモン生成
[臍帯] 長さ50cm/直径1.5〜2cm
少しねじれて臍静脈1本(動脈血)
臍動脈2本(静脈血)
6.胎児の位置(胎位)姿勢(胎勢)
・胎位……頭位、骨盤位
・胎勢……屈胎勢、反屈胎勢
・胎向……胎児の背部が母体の左側にあるのが、第1胎向
母体の右側にあるのが、第2胎向
7.胎児の血行
・絵を描く……ボタロ、動脈管、ボタロ、管開存症、
アランチウス静脈管
卵円孔
【妊娠による母体の生理的変化】
1.性器の変化
子宮…………………子宮膣部は柔らかくなり、赤紫色の着色する
外陰、膣の変化……血流の増加で、黒褐色に着色する
乳房の変化…………妊娠初期から増大する。後期から初乳を分泌
する。乳頭、乳輪が黒褐色に着色する
2.全身の変化
消化器の変化……つわり(悪阻)。6週ごろまで続く
※悪阻の時の対処法を話し合いたい
皮膚の変化………乳頭、乳輪、外陰部の色素沈着、妊娠線、静脈
瘤、痔
呼吸、循環、心機能……
肩で呼吸をしたり、脈拍が早くなったり、汗の
分泌が増える
体重………………体重増加11kg位まで増える
※体重は8kgに留めたい。体重の増え方
その他……………尿意頻回/エピソードなど話したい
精神的に不安定、感情も神経質、過敏
体型により、足元が見にくい
3.妊娠の徴候と診断
[妊娠の徴候]
・不確徴……吐き気、嗜好物の変化、嘔吐、皮膚の着色、妊娠線、
腹部膨大、浮腫
・疑徴………子宮の増大と柔軟化、月経停止、基礎体温の高温相
の持続、外陰、膣部の着色、子宮雑音の聴取、乳房
の増大、乳汁分泌
・確徴………胎児の各部分を触れる、児心音の聴取、胎児の運動
の自覚、臍帯血管の雑音が聞こえる、X線で胎児の
骨の確認
※最近は超音波断層法、ドプラー法で早期に確徴が得られる(7週)
※基礎体温についての説明
[妊娠の早期診断法]
・尿の妊娠診断法……フリードマン法、ラテックス凝集反応
・酵素抗体法…………絨毛性ゴナドトロピンを証明
・高温相の持続………卵胞ホルモン/エストロゲン(低温相)
黄体ホルモン/プロゲステロン(高温相)
・超音波断層法………子宮内にある受精卵の円環像(胎嚢、GS)
その中の胎児像、胎児心拍や運動の確認
[初妊婦と経産婦]……経産婦では分娩間近ではじめて固定する
※妊娠と区別する必要が有るのは――
1.卵巣嚢腫 2.子宮筋腫 3.膀胱充満 4.脂肪過多 5.腹水
【分娩予定日の算定】
分娩予定日は、最終月経第1日目に280日(40週)を加えて、
最終月経第1日目の日付+7=予定分娩日の日付
最終月経のあった月+9(-3)=分娩予定日の月
【妊婦の診断法】
[問診]
患者氏名、年令、住所、職業、夫の名前、年令職業、健康状態、
連絡場所、既往暦、既往妊娠、既往分娩、産褥の経過、月経暦、
今回の妊娠経過(最終月経、つわり、胎動自覚、出血、腹痛の
有無)、出産する施設の希望
[全身の検査]
身長、体重、骨格、栄養状態、顔色、体温、脈拍、血圧、尿、
梅毒血清反応、貧血の検査、血液型、風疹ウイルス抗体、トキ
ソプラズマ抗体、B型肝炎ウイルス抗原(HBS抗原)
[産科的診察法]
乳房の診察、子宮底の測定、復囲の測定、浮腫
[産科外診法]
レオポルド触診法、ドプラー聴診、超音波、X線などによって、
胎児の発育、生死、胎位、胎向、多胎妊娠
[骨盤計測法]
きょく間経……23cm
大転子経………28cm
内診……………この頃は毎回行われる事が多い
【妊婦の看護と保健指導】
[健康診査と保健指導]
・健康診査の目的
1.妊娠27週までは……4週に1回
2.妊娠28週以後は……2週に1回
3.妊娠36週になれば…1週に1回
[保健指導の目的と方法]
・健康診査の受け方
・妊娠中のありかた
・栄養の摂り方
・妊娠分娩、産褥について理解
・分娩の準備
・育児の知識
・具体的な方法
・各種の届け出書類、福祉制度の活用方法について指導
《妊娠の届け出》届け出る場所……市町村長。保健所のある市では、保健所
長を経て市長に届ける
[母子手帳の交付]
・妊娠の届け出で交付される・証明書はいらない
・妊娠中の診査、保健指導、出産の状態、小学校へ入学するまでの子供
の健康状態、予防接種などを記入
【妊娠中の栄養】
| | 非妊婦 | 妊娠前期 | 妊娠後期 | 授乳期 |
| エネルギー | 1,800kcal | +150kcal | +350kcal | +700kcal |
| たんぱく質 | 60g | +10g | +20g | +20g |
| カルシウム | 0.6mg | +0.4mg | +0.4mg | +0.5mg |
| 鉄 | 12mg | +3mg | +8mg | +8mg |
[注意]
1.偏食しないこと
2.食事の取り方………数回に分けて少量づつ取る
3.減らしたい食品……刺激性の食品は、食欲を増進するため、
ある程度の少量
脂肪はなるべく植物性
アルコールは摂取しない
コーヒー、紅茶は日頃飲み慣れている程度
[栄養剤と食物] 貧血とカルシウムの指導、具体的な事
【保健指導の実際】
[日常生活指導]
1.運動と仕事……健康度などによって異なるが、一般には妊娠
前から行っていたものには差し支えない
激しいスポーツは避ける
妊婦体操散歩は良い
(※実際してみたい)
妊婦水泳……Dr.の許可が必要です
避けたい動作……重たい物を運搬
振動の続く仕事
下腹部に力の入る仕事
長時間の立ち仕事や歩行
心身の緊張が続く仕事の場合……
こんな時は産前産後休暇を
申請出来る
自転車、自動車の運転も慎重にしたい
旅行は16週から27週が良い
2.栄養と睡眠……睡眠時間は非妊時よりも、1〜2時間多く
3.身体の清潔
4.口腔の衛生……虫歯予防に注意する、妊娠初期に歯科受診をする、
治療は妊娠を考慮にする
5.タバコ…………妊婦に悪影響を及ぼす(低体重児)
6.乳房の手当……陥没乳頭、扁平乳頭、妊娠中期以後に初乳が分泌
常に清潔にする
7.衣類……………腹部をしめつけないような服、肩からつるもの
下着類は木綿、妊婦用ガードル
(※妊婦掻痒の事を話す)
8.腹帯……………妊娠5ヶ月の戌の日に腹帯を着ける。
(※巻き方を説明、実演)
[腹帯の目的]
・腹部の保温
・腹壁に弛緩や懸垂腹の予防
・外部の刺激に対する保護
・腰痛の防止
・母親の自覚
※外国ではそんな習慣はない
9.靴………………靴は太いかかとの中ヒールで幅が広いものが良い。
妊婦の体重の重心は、ハイヒールの場合前方になり
転びやすい
10.排泄……………便秘傾向になりやすい
[便秘解消方法]
・野菜や果物をたくさん摂る
・一定の時間に排泄を試みるように習慣付ける
・適度な運動
・妊婦の判断で、薬や下剤を使ってはならない
※便秘対策を話し合う
※下剤でいろんなことが起きた事を話す
[精神保健]
妊娠中は神経が過敏になったり、感情が不安定になったりしやすい。
出産に対する準備指導……分娩施設を早めに決める。里帰り分娩など
1.心の準備
2.身体の準備
3.必要物品……妊娠28週ごろまでに準備。母親用物品&新生児用物品
4.和痛分娩のための指導……呼吸法、リラックス法、マッサージ法の
拾得
※具体的に説明をしたい
5.診察の介助……環境の整備
診察前の準備(排尿をさせておく)
腹部の診察時……触診の時は膝を曲げて緊張をやわ
らげる。児心音聴取の時は両膝を
伸展させる
内診時……………必ず付き添い介助する
[ひとりごと(^o^)]
あぁぁぁ〜疲れました! まだ続編があと2枚ありますが、何しろテキストで
書いているので疲れます。
ところで私は、どうしてこんな事をしているのでしょう? 何かに役に立って
いるのでしょうか? また、メリットはあるのでしょうか……。謎です(笑)。
また、専門でされておられる人が見られると、これをどう思うのか、いろいろと
不安を抱きながらもアップすることにしました。
読まれましたら、どうぞメッセージをお願いします……。
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