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生後3〜4カ月
体重は生まれたときの約2倍になり、首もすわってきます。
☆首がしっかりしてきます
動作やまなざしが、ずいぶんしっかりしてきます。発達のポイントは首すわり。 たて抱きにしたとき、首をしっかり支えることができるかだけでなく、首に力 がついているかも大切。知能も順調に発達している一つの判断材料にもなります。
体重は、生まれたときのほぼ倍になっているのが目安です。このころには、赤ちゃん の体格の個性もはっきりしてきますから、小さいからといって気にしないこと。

☆自分の手に興味を持ち始めます
この頃になると、赤ちゃんは自分の手に興味を持って、じっと手をみつめていたり、 両手を合わせてゴニョゴニョさせたり、ときにはしゃぶってみたり、口の中に押 し込んだりします。指しゃぶりの始まり? おっぱいが足りなくて口寂しいのか しら? と心配されるお母さんもいることでしょう。でもこれは、赤ちゃんの "手と目の発達の第一歩"とも言えるしぐさなので心配ありません。



ポイント
◎おっぱいが足りない?
育児書の中には、この頃になるとおっぱいの間隔も一定になって、 夜の授乳がなくなります……と書かれているものが多いと思います。 でも、赤ちゃんは1時間ごとに泣いておっぱいを欲しがるし、夜も何 度も泣いてぐっすり寝てくれない……。「もしかして母乳不足?」と 心配になることもありますね。
赤ちゃんが急激に大きくなる(発育する)ときは、より多くのおっぱ いを必要とすることもあります。また前にも述べたように、赤ちゃん はお腹が空いているからだけでなく、お母さんに触れていたい、抱っ こしてもらいたい、おっぱいを吸っていたい……と泣くこともあるの です。
とはいっても、毎晩1時間ごとのおっぱいでは、お母さんもさすがに疲 れてしまいますね。こんな時には、添い寝でおっぱいを飲ませてみま しょう。
お母さんと赤ちゃんが並んで横になり、赤ちゃんの顔だけ(あるいは体ごと) お母さんの方に向けおっぱいを含ませます。このとき赤ちゃんの鼻をふさが ないように気をつけましょう。
夜の授乳は3〜4時間以上あけずに、続けた方がよいとも言われています。 ですから、いつまでも夜の授乳が続くことは一向に構いません。無理に 赤ちゃんを起こす必要もありませんが、お母さんの目が覚めたとき、おっ ぱいが張っているのに赤ちゃんが起きないときは、赤ちゃんの口元にお っぱいを近づけてみましょう。眠りながらもおっぱいを飲み始めますよ。                       
◎夕暮れ泣き
夕方、お母さんが夕飯の支度などを始める頃になると、泣き出して泣きや まないという赤ちゃんがいます。この原因はよく分かっていません。
 夕方になると、おっぱいの量が減ることもあると書かれている本も多い ですから、これを読んで「母乳不足」を心配されるお母さんもいるんです ね。首がすわっていれば、最初は短時間からおんぶを始めることもできま すし、早めに夕食の支度や家事を済ませておいて、散歩に出掛けたりゆっ くり抱っこしてあげたりしましょう。また,確かに夕方になるとお母さんも疲れがたまりますから,おっぱいの分泌が減ることもあるようです。昼ご飯をしっかり食べる。赤ちゃんと一緒にお昼寝して疲れを軽くするように心がけましょう。
また,夕暮れ泣きは一時期なことです。お母さんがリラックスして接してあげること も大切です。

◎肌と肌のふれあいを……
昔はベビーカーなどありませんでしたから、泣けばおんぶ、出かけるときも おんぶ、と、いつでも赤ちゃんはお母さんの匂いや暖かさを感じて、安心し て寝入ってしまうことが多かったのです。でも今は、おっぱいの形がくっき り目立つし、慣れないことで肩が凝る。それにファッション性にも欠けるか ら……と、おんぶをしているお母さんを見かけることが少なくなりました。
「抱っこして」「もっとかまって」と泣く赤ちゃんを、「母乳不足」のせい と思ってしまい、たっぷりのミルクを与えてぐっすり寝かせてしまうことも あるかもしれません。
"寝る子は育つ"のではなく、"泣く子が育つ”と言っている先輩たちもいますよ。
おんぶが無理なら、せめて抱っこでも、添い寝でも、側にいるだけでもいいの です。お母さんを求めて泣いている赤ちゃんの気持ちを分かってあげてください。