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7〜8ヵ月児の母乳が足りない? 栄養が?
●おっぱいが足りない?
 これまでにも何度か、「おっぱいが足りない?」と、 不安になったときの対応をお話ししてきましたが、 近頃のおっぱいに対する不安は「足りない?」と感じるだ けではないようです。

 検診や受診の際に、
「そろそろおっぱいをやめなさい、ミルクを足しなさい、9ヵ月になった らフォローアップミルクを与えなさい。おっぱいだけでは貧血になる」
 などとアドバイスされると、お母さんたちは、おっぱいを続けようかど うしようかと、とても悩んでしまいますよね。
 そして、ミルクを足したために、いつの間にかおっぱいの量が減って質が落ち、 美味しくなくなってしまって赤ちゃんが飲まなくなる……と言う結果になって しまうこともあるようです。
 ここまでおっぱいを続けて来れたのですから、量が減るなんてことはありません。 むしろ離乳食も本格的になっていますから、食べ物から不足分を摂取するという 考え方もできます。
 どうしてもミルクやフォローアップミルクを足さなければいけない状況 (極端な貧血・体重減少・離乳食がすすまないなど)があるのなら、コップ で与えることもできます。

 ただし気を付けなければいけないのは、おっぱいの回数が減ると必然的に 分泌量が減ること、たまったままにしておけば質がおち美味しくなく なるということです。
 断乳・卒乳まで、2時間半〜3時間ごとの授乳が必要という考え方もあります。 離乳食の後は必ずおっぱいを与え、泣いたりグズッたりするとき、お昼寝や 夜寝るとき、夜中でも赤ちゃんが欲しがればいつでもおっぱいを与えてくだ さい。

 おっぱいは栄養面だけでなく、精神面に大きく影響します。 "愛情を与えている"と思ってください。

 お母さんにとっては、食事に気を使わなくてはならないし、夜もぐっ すり眠ることができないし……と、努力が必要なことかも知れません。 美味しいおっぱいを与え続けることができたという自信は、これからの 育児に対する自信を産みますし、上手な親離れ子離れにつながっていく のです。