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平成11年10月3日号天理時報に掲載される

おたすけ最前線

  教祖(おやさま)の<ひながた>に見る<よろづたすけ>の道あけは、安産のための<をびや許し>。それは、新たな生命が母体に宿るのも
、誕生するのも、すべてが親神様の守護によるものという証(あかし)である。天理市に住む奥田朱美さんは、天理よろづ相談所「憩の家」(病
院)の勤務を経て、現在は助産所を開業。地域に根差す ”看護ようぼく”として活動している。近年では、自宅での出産を望む女性も徐々に増え
ており、「今の仕事を通じて、親神様・教祖の思いに沿って日々を過ごすことの喜びや幸せをお伝えしたい」と話す。

 親里から奈良方面へ約二キロ。天理市櫟本町内に、奥田さんが開業している「櫟本助産所」がある。
 室内には、組み立て用パイプ材で作った自家製のベッドと一緒に、母親と一緒に訪れた子どもが退屈しないよう、おもちゃなども置かれている

「助産婦の仕事は、出産だけでなく、妊娠から育児まで、地域のお母さんの相談役。検診もお茶を飲み、世間話をしながらです」と奥田さん。ここで
は、母乳相談や母乳を出やすくするためのマッサージも行っており、出産の際には地域のベテ
ラン助産婦と二人で妊婦の自宅まで出向いている。

 実母の思いにこたえ

 奥田さんは昭和二十八年、大分県にある教会の会長の二女として生まれた。看護の道を歩むきっかけになったのは、小学校三年の時に出直した、母
のひと言だった。
「母は入院中、私と姉に『将来は看護婦になりなさい』とよく言っていました。入院患者の世話をする看護婦さんを見ながら、私たちにも、人の世話
のできる生き方をしてほしい、という思いが強かったようです」
 実母の思いにこたえて、奥田さんは親里の天理高校部に入学しそして天理准看護婦養成所で二年間学んだ。そして「憩の家」産婦人科での勤務
をきっかけとして、助産婦を志すようになった。
 高校生活を終えると同時に<おさづけの理>を拝戴(はいたい)。それから間もなくのことだった。「産後の肥立ちが悪く、出血が止まらなくなっ
た女性の患者がいました」。容体は日に日に悪化し、危険な状態が続いた。
 心配そうに見守る患者の家族に、奥田さんはこう話した。「後はご本人の気力と、ご家族の精神的な支えだけです」と。そして、患者の家族に
「本部神殿に参拝しては」と勧め、患者に〈おさづけ)を取り次いだ。「患者さんの家族が参拝に行っている間に、コソコソっという感じでした。が
、その方は順調に回復し、゛げんきに退院されました。家族から喜ばれましたが、私は不思議な親神様のお働きにただ感心していました」
 今でも、乳腺(せん)炎で痛みを訴える女性やお産の際に、「なむ天理王命(てんりおうのみこと)」と心の中で神名を唱えることもある。

”海外”からも相談に

 昭和五十年に天理高等看護学院(当時)を卒業後、大阪市内の助産婦学校に通い、助産婦の資格を取得。「憩の家」を辞めた翌五十六年に結婚
し、天理市立病院に勤めた。「その時、患者さんから『「憩の家」出身の看護婦さんは親切で優しい』と言われたことが、たびたびありました。私と
しては、『患者さんを放っておけない』という気持ちで接していましたので、「憩の家」で身に付いたことが、自然に出て評価されたのがうれしかっ
た」
 そうした経験から「助産婦の仕事を通じて、さらに地域の人々に密着しよう」と、平成元年に独立。普段は、夫の善弘さん(50歳・同分数会ようぼく
)が営む表具店を手伝いながら、助産所を開いている。
 天理市内の母親教室や大和郡山市の看護学校で講師を勤める一方、三年前からホームページ『助産婦のあかね』を開設。「あかね」は奥田さん
のニックネームだ。「特に、出産後は外に出る機会の少ない若いお母さん方の相談窓口となっています」。現在では国内だけでなく、
ドイツ、アメリカ、シンガポールなど、海外在住の日本人女性からも、電子メールを介した相談を受けている。
 今年七月、奥田さんは教会長資格検定講習前期を受講。「講義では『十全の守護』について学びましたが、お産についても親神様の大いなるお働き
のあることをあらためて胸に治めました」

    ◇

 来年一月、出産施設を持つ助産院を開業する予定で、名称は「あかね助産院」と決まっている。「小さな助産院ですが、妊娠、出産、育児と、
患者さん個人のニーズにこたえながら、共々に心の成人をしたいと思っています」と奥田さん。「待合室には、親神様から頂く(をびや許し)
の説明と案内をして、分娩(ぶんべん)室の天井には『十全の守護』を記した紙を張ります」とお道の教えを伝えていく意気込みも話していた。

「をびやゆるし」とは安産の神様のお守の事です、強制は一切しませんが、希望が有れば申し出て下されば、手配します。

妊娠する事は、数億の精子と一個の卵子が24時間以内に出会うことで妊娠が成立します、良く子供を作ったと言われますが、それは間違ってるのではとおもいます、作ったのではなくて授かったのだと思います。そして産まれて、はじめて泣いてオッパイを吸うこれらはすべて、教えているわけではありませんが、自然の行為なのでしょうね、不思議なことが自然に出来るように「十全の守護」つまり世間では「まじない」と呼ぶのかもしれません。